電車で席を譲れない。


65歳だかなんだかになる実父が、突然家の近くにやってきた。「今、るいちゃんちの近くにいる」
実家がある福岡から急にこの連絡。

お前はメリーさんか

ラーメンを食べた30分後にそう言われ、父と一緒に牛タン定食を食べた。
父にとって3番目の孫にあたる娘は2歳になり「じっじ」と言えるようになっていて、父はとても嬉しそうだった。

会えてよかった。

父は若い頃から白髪が多く、今では立派な銀髪のおじいさんになってしまった。ただし彼は、今でも現役バリバリに仕事をしていて、常に何事にもフットワークが軽い。

そして、電車で席を譲られると猛烈に怒る。

「電車で見知らぬおばさんが、こんな色黒で健康そうなお父さんに席を譲ったんだ!!絶対あいつの方が運動してないと思う!!」

運動をしている量で座席の優先権が変わるわけではないと思うが、彼はこのことを度々ラインで報告してくる。

確かに私も松崎しげるには席を譲ろうとは思わないかもしれない。

しかし父は席を譲られる年代だ。

私は、今日も電車で座席を譲れない。

明らかな老人でない限り、父のような謎ルールの元生きている人に、急に怒られることがこわい。

せめて、「私、いつでも立てます!座りたかったらどうぞ!」という微笑で、近くの老人を観察する。

父にはいつまでもいつまでも電車で立っていてほしいと思う。

2 件のコメント

  • 偶然、昔、一緒に仕事をしていた人の活動を調べようとしていたら、こちらのブログに辿り着き、読ませて頂きました。
    僕も若い頃は瑠衣さんの様に、毎日色々深く人生などにつき考えていたなぁと思い、刺激になりました。
    最近は、感受性が落ちたのか、人生観がサラサラした、薄衣の様になっています。

    仕事については、まだアドレナリンが出ているのですが…

    因みに、私はロンドン在住です。遠い地より応援しております

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