彼氏と彼女と肉と私


焼肉を食べに行った。息子と娘と三人で焼肉。
息子は肉を焼きながらずっと喋っていた。

妹が可愛いとかこの肉は美味いとか公平ってどういう意味なのかとか脈絡のない話をずっと続けていた。

私は半個室になったその部屋で、息子の話を聞きつつ隣に座っていたカップルの会話も聞いていた。

偶然同じタイミングで入店した若いカップル。どうも付き合いたてのような雰囲気が、会話の節々に見られる。

「明日ディズニーランドに行くのに俺の友達誘うから一緒に四人で行こうよ」

という男に対し、

「やだ〜私知らない人に気を使うのやだ〜」

と答える女。

女はあまり男のことが好きではないのだろうか。彼氏の友達といえばこの世で気に入られたいランキング三本の指に入る存在だと思うのだがそこをスルーするとは。

よほど人見知りなのか?では付き合いたてであろうこの二人の出会いはどうだったんだろう…。

私が、”どうでもいいこと2015・下半期No. 1″に輝きそうな考察をしていた頃、ふいに男がドメスティックバイオレンスの話を始めた。これは聞かずにはいられない。

「ドメスティックって家庭って意味なんだよ。だから俺が○○のことを殴ってもDVにはならないんだよ。」

全く見当違いの方向に話が進んでいった。

この男言葉に対する解釈がストレートすぎるんだがアスペルガーなんだろうか。そして女は突っ込まなくていいんだろうか。とりあえず私はこの男と仲良くなれそうにない。

その後男は、女の正しくはない箸の持ち方を指摘し、「ないわ、ショックだわ。」と言った。

付き合う前に見ていなかったんだろうか。

女も女で、直す気はないようだった。そこは何でだよ。

さらに男は、書道をやっていたから字が綺麗な女を見るとちょっとショックを受ける、と負けず嫌いな一面を覗かせてきた。

個人的な意見だがそういう無駄なプライドは人様に話さないで自分の中に置いておく方がスマートだと思う。

「大丈夫、私汚いよ!」と女が明るくフォローした。
すると男は、「それはそれでショック。わー、まじかー、字汚いのか〜やだな〜ないな〜。」とでかめのリアクションをとった。

いや、 なんだこいつ。

私も字は汚いので他人事ではない。私がこんなことを言われたら、「お前首都圏連続不審死事件の木嶋佳苗の字見たことあるか?めっちゃ綺麗やぞ?綺麗な字を書く奴が中身も外見も綺麗とは限らんとぞ?字が何と比例すると思っているのか?そんなことで他人を判断するような器の小さい男はこっちから願い下げたい!」と若干ズレた小言を放ちながら肉をタッパーに詰めて帰ると思う。

この子たちすぐ別れるだろうな…。

誰もがそう感じるのではないだろうか。

そんな感じで1時間ほど(勝手に)話を聞いた頃、女が突如

「眠くて話が耳に入ってこない…。」

と言い出した。

とうとう怒ったのか?!しかし逃げ道としては若干弱い。頑張れ彼女!

男「じゃあもう帰る?それとももうちょっと一緒にいたい?」
この時私は、生まれてはじめて他人が他人に、一緒にいたい?と聞くところに居合わせたと思う。

女「え〜眠いよ〜でも帰りたくはない〜♡」

男「ゆっくり寝れるところいこっか♡」

  

永久に寝てろ


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